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【PRメソッドまとめ】さくっと読める!2024年おすすめ7記事のダイジェスト

こんにちは!
電通PRコンサルティングのプランニングチームPRX Studio Qです。

今年も私たちのnoteをお読みいただき、ありがとうございました。
1000を超えるスキ!を頂き、チーム一同励みになります!

このnoteでは、企業/ブランドのPR・広報担当者や、PRに関心のある方に向けて、PRのキホンを分かりやすく伝えたり、これまで体系化されてこなかったPRの技術をツール/メソッド化して発信しています。

今回は、2024年に公開した記事の中から、チームのおすすめ記事をカテゴリーごとに抜粋し、それぞれのポイントをご紹介していきます。
忙しくてなかなかじっくりと読む時間がない…という方や、ポイントだけ知りたい!という方におすすめです。



〔ティザー発信のコツ編〕

❶SNS投稿の組み合わせでもっと注目される!「ティザー連打」の“3タイプ”


発売前の商品/サービスや、公開前の映画の情報などを断片的に公開し、興味を喚起する手法である「ティザー」。ソーシャルメディアでの情報発信には特に欠かせない存在となっています。

この記事では、2024年1-5月の企業/ブランドの公式Xアカウントによる投稿を分析。
複数のティザーで注目を集める「ティザー連打」について、事例も交えながら3つのタイプに分類しています。

①核心に少しずつ迫っていく「だんだん」タイプ
難しいヒントからを徐々に易しいヒントを公開して、考察・話題化しながら、答え(=解禁する新情報)に「だんだん」近づいていく。

②脈絡なくさまざまなヒントを発信する「ばらばら」タイプ
あらゆる角度からヒントを「ばらばら」発信して「持続して推察を楽しめるコンテンツ」に仕立てる。

③複数のプラットフォームを横断する「あちこち」タイプ
「あちこち」のメディアを行ったり来たりして情報を追いかけること自体に楽しさを感じてもらい、期待感を醸成していく。


〔推し活編〕

❷企業がファンと推しへの熱を共有するための「5つのよりそい」


自分が人におススメしたいほど好きなアイドルグループやタレント、キャラクターを「推し」と呼び、応援したりコンテンツを楽しんだりする「推し活」

企業がCMやキャンペーンに、タレントやキャラクターなどを起用する際、ファンから信頼され、よい関係を築くためには、ファンのエネルギーや気持ちに寄り添った情報発信を心掛ける必要があります。

この記事では、推し活のマーケティング活動における情報発信の「よりそい」について、5つに分類してまとめています。

〔1〕数字 「01:09に投稿されてる!この時間は…!」
誕生日や結成日、デビュー日、初冠番組の放送開始日など、タレントやキャラクターとそのファンにとって大切にしている日付や時間、数字によりそい、ファンと同じ目線で応援する。

〔2〕色と絵文字 「この色ってもしかして…!?」
メンバーが担当する色(メンバーカラーと呼ばれ、衣装やグッズなどによく使用される色)や、その人がよく使う/その人を表す絵文字など、意味のある「色」や「絵文字」によりそい、特定のファンに見つけてもらう。

〔3〕好きなもの 「推しの好物知ってるなんてさすが!」
好物や趣味、口癖、ファンに知られている推しの性格や特徴なども把握してよりそい、ファンと同じ目線で丁寧なコミュニケーションを心掛ける。

〔4〕ファンネーム 「この呼びかけに答えないわけには…!」
特定のファンを総称したファンネームや、熱心なファンコミュニティである「ファンダム」の名前(ファンダムネーム)があれば、ファンコミュニティと関係性を築いた上で、ファンネームに向けて呼びかける。

〔5〕関係性 「この二人一緒に出すの、分かってる…!」
グループやユニット内のそれぞれのメンバーとの細かい関係性やカップリングなどを考慮して、よりそった情報発信を行う。


〔リスク編〕

❸“思わぬ炎上”を防ぐために。「じゃない方視点」を持っておこう


近年、企業/ブランドのコミュニケーション活動において、コミュニケーション対象としていた人には共感を得られたのに、「それ以外の人」から批判が起き、炎上に発展する、というケースが増えてきました。

この記事では、コミュニケーション対象以外の人の目に触れた時、どんな感情を持ち得るかを考える上で大切な「じゃない方視点」と、特に注意が必要な3つのポイントを解説しています。

①おとしめる:
コミュニケーション対象を持ち上げるために、それ以外をおとしめたり、排除したりしていないか?

②分断する:
コミュニケーション対象とそれ以外で、対立・分断を生むような表現になっていないか?

③置き去りにする:
当事者の気持ちを置き去りにしていないか?

一方で、リスクチェックはアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)など、自ら気付きにくい要素を含むことがあります。

そのような場合は、表現がステレオタイプになっていないか、誰かを不快にさせたりしないかを事前にチェックするために、当チームで開発した「感情リスクチェックシート」(記事はこちら)の活用をオススメします。


〔調査編〕

❹調査PRとは?【手法編】|読みたくなるリリースのポイントは3つのヒ!


企業/ブランドのコミュニケーションの意義や背景を、データを活用して可視化する「調査PR」。

【手法編】では、調査データの効果的な伝え方と使い方について、ポイントをまとめています。

〔1〕調査リリースが“読みやすくなる”コツ:
現状(共感)⇒課題(驚き)⇒解決策(納得)の3ステップ

〔2〕調査リリースが“読みたくなる”コツ:
メディアフックは「3つのヒ」

前編となる【基礎編】(記事はこちら)では「調査PRとは何か」「どのように調査設計をするのか」などについて解説していますので、併せてご覧ください。


〔イベント編〕

❺チェック!PRイベント設計で押さえておきたい3つの「E」


PRイベントとは「さまざまなステークホルダーに『価値ある体験機会』を創出する場」と言えます。

従来はメディア向けが中心だったPRイベントも、現在では目的に応じて、生活者、従業員、インフルエンサーなど、幅広いステークホルダーを対象とするものへと進化しています。

この記事では、PRイベントが多様化する中で、PRイベントの設計で押さえておきたい3つの視点を解説しています。

①Entrance:「世の中との良い関係」を意識した、きっかけづくりの場(入り口)
ステークホルダーやメディアの関心事や問題意識を踏まえ、どのような情報発信がポジティブな反応を引き出し、好意形成できるのかを考え、PRイベントを設計する。

②Earned&Shared:メディアのニュースによる情報発信と、ソーシャルメディアによる口コミ
メディアが取り上げたくなる「メディアバリュー」や、インフルエンサーや生活者が周りにシェアしたくなる「シェアバリュー」の視点を取り入れて、PRイベントを設計し、直接イベントに参加/来場できない生活者にも情報を届けることを意識する。

③Engagement:おもてなしの心を持ったきめ細かい仕掛け
さまざまなステークホルダーのエンゲージメントやロイヤリティを高めるCX(カスタマーエクスペリエンス)を意識して、PRイベントを設計・運営し、継続的なよい関係を構築する。

そのほかイベント関連では、PRイベントの基本の4パターンをまとめた記事(記事はこちら)や、リアルとデジタルを組み合わせたCX(カスタマーエクスペリエンス)について分析した記事(記事はこちら)なども公開中です。


〔アイデアのヒント編〕

❻社内の“ざんねんネタ”をポジティブに変身させて情報発信!7つのヒント


ソーシャルメディアやオウンドメディアなどで継続的に情報を発信することは、広報/PR活動において欠かせないアクションです。

しかし、継続する中で、発信する情報のネタ探しに頭を悩ませることもあるでしょう。

この記事では、社外向けの情報発信ネタ〈第2弾〉として、一見ネガティブに思えるような「社内の“ざんねんネタ”」を、ポジティブな情報発信に変換するヒントをご紹介します。(▼第1弾のnoteはこちら

①昔のもの:商品/サービスの旧パッケージや昔のCM、会社の昔の慣習など
当時を知る人にとっては懐かしさや温かみを感じさせる一方、若い世代にとっては、近年のレトロブームもあり、新鮮で興味深く映る。

②ボツになったアイデア:商品/サービスが開発・発売される過程で、ボツになったアイデアやパッケージデザイン
過程や背景を発信することで、開発のこだわりや、社員/ブランドの挑戦的な姿勢やクリエイティブな発想などの強みを、ストーリー性を持たせながら発信できる。

③自虐:商品/サービスについて、自社が抱えている課題・弱みを、自虐ネタとして発信
自虐は度を越さないように加減し、チャーミングさを残すことに加え、課題を改善する努力やプロセスを伝えることで、生活者に親近感を感じてもらう。

④悪い口コミ:商品/サービスについて生活者が感じている問題点や意見を、誠実に受け止めて改善する姿勢を示す
「ここまでするのか!?」という生活者の期待を超えるほどの改善姿勢を見せることで、信頼の獲得、ブランドイメージの向上など、プラスに転じられるチャンスになる。

⑤廃番商品:商品/サービス自体が廃番になるお知らせ、廃番になった背景、代替商品のお知らせ
ただ廃番を伝えるのではなく、感謝の気持ちや社員の思い、廃番の背景、代替商品を丁寧に伝えるといった企業の誠実な姿勢を示すことで、ファンが共鳴し、商品/サービスに対する愛・感謝がファンの外にも広がりやすくなる。

⑥失敗談:企業の経営、商品/サービスに関して失敗したこと、それを乗り越えた方法・経緯・歴史
失敗を隠さず、正直に語り、そこから何を学び、努力をしたのかを伝えることで、信頼の再獲得、企業/ブランドイメージの向上につなげていく。

⑦専門用語:業界内で使われているけれど、その意味があまり知られていない、伝わりにくい専門用語を解説付きで発信
生活者が企業/業界について理解しやすくなり、親近感を持ってもらうきっかけとなったり、関心を高めたりする。


〔イシューのヒント編〕

❼「鬱憤構文®」がPRアワード2024「審査委員特別賞」を受賞!


鬱憤(うっぷん)からPRアイデアを生み出す新しいアプローチ「鬱憤構文®」が、公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会主催の「PRアワードグランプリ2024」において、審査委員特別賞を受賞しました!

「鬱憤構文®」は、個々が抱える「鬱憤」(心の中の不満やモヤモヤ)に着目し、それをアイデアの起点として活用するフレームワークです。

「鬱憤構文ワークショップ」は、特定の文章(=鬱憤構文®)が書かれたカードに言葉を当てはめることで、アイデアを発想しやすくするオリジナルのワークショップです。

このワークショップは、イシューを発掘するための思考法を学び、仮説立案に役立てるほか、社内やチームのコミュニケーションの活性化にも効果的です。

「鬱憤構文ワークショップ」について、詳しくはこちらをご覧ください。

noteでは「鬱憤構文®」を活用し、みんなの鬱憤を見つける研究所「鬱憤ラボ」で連載記事を公開中です。


今後も広報やPRに関するさまざまな情報を発信していきますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。


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